UWC卒まいたけは伝えたい。

教育の平等性について考える->『地域間の情報格差の軽減に貢献したい』という思いから始まったBlog 誰かの新しい道の発見に繋がれば本望

【高校生の挑戦】IB(国際バカロレア)取得のメリットは?日本の高校では学べないこと

 

f:id:myfun:20190701221215j:plain

 

IB(国際バカロレア)の取得を考えている中学生・高校生のみなさん、こんにちは!

 

カナダのUWCピアソンカレッジで世界100カ国以上の友達と共に2年間を過ごし、IB(国際バカロレア)の取得に成功した、まいたけです。

 

今日は、IBで勉強し、成長した僕が、IBを取得することのメリット・デメリットについて、みなさんにお伝えして行きたいと思います。

 

その前に、IBって何?という方はまずこちらの記事をどうぞ:)

 

それでは行きましょう!

 

 

 

IBを学ぶことのメリット3選

 

さあ、IBを選択することで何のメリットがあるのか?

簡単にご説明していこうと思います!

 

1. 日本の高校課程では身につかないスキルが得られる!

 

IBのカリキュラムは、日本の高校課程とはかなり違って、暗記よりも理解し応用する力が重視されています。

そのため、必然的にカリキュラム内における表現の機会多くなっています。

つまり、日本の高校では身につきづらいプレゼンテーション力、リサーチ力、そしてレポートや卒論を書く力が自然と身につくのです。

また、学校によって違うかもしれませんが、全ての授業や自習でコンピューターを使い、課題もGoogle Classroomでの提出が求められたりなど、授業のデジタル化が進んでいます。

 

これから、IBで学ぶことによって得られる、将来仕事などに役に立つ”スキル”についてご紹介していこうと思います。

 

プレゼンテーション力

 

f:id:myfun:20190701212113p:plain

プレゼン用スライドの一部

まず、IBでは、否が応でもプレゼンテーション力が身につきます。

 

僕がまだIBの1年目の時、ある科目の一番最初の授業で、ペアで5分ほどの短いプレゼンテーションを作る宿題が出ました。

僕はそれまでほぼプレゼンをしたことがなかったので、何をしたらいいのか見当もつかないといった具合でした。

その時の僕のペアは、オマーン出身の男子でした。

僕と反対に彼は大変(良く言えば)落ち着いていて、授業開始の5分前に作ればいいだろう、というのです。

僕はそれはあり得ないだろう!と言いましたが、何しろパワーポイントの作り方がわからなかったので、自分で勝手に進めることもできず...ついに授業当日となってしまいました。

彼は言葉通り、その5分間で見事パワポを仕上げ、僕たちは何とかそのプレゼンを終えました。。。

f:id:myfun:20190701212621p:plain

彼が5分で仕上げたスライドの一部

 

IBでは、他にやらなくてはいけないことがたくさんあるので、実際にプレゼンに時間をかけていられません

短時間にいかに効果的なプレゼンを作り上げるか、その力が確実に身につくといっても過言ではないと思います。(おそらく個人差あり)

 

リサーチ力

f:id:myfun:20190701213117j:plain

 

 次にあげられることは...リサーチ力です!

これは僕が今、本当に感謝している力の一つです。日常的な授業を始めとし、IBではインターネットや書籍、教科書を使って自分で情報を集めなくてはいけない機会が多くあります。

信頼できる情報を素早く選別して、自分に必要な情報だけをバランスのとれた視点から集める、ということは日常生活にも大変役立ちます。

 

リサーチは本当に時間がかかるので、それをどれだけ短い時間の中で終わらせるかが効率化への鍵となってくることは言うまでもありません!

 

早いうちに身につけておいて損はないスキルです。

 

書く力

 

その他には、ライティング力、文章を書く力、があげられます。

これは、IBでレポートを書いたり、卒業論文を書いたりすることに加えて、言語A、言語Bの授業からも学べる力です。エッセイやリフレクション(振り返り)を書く機会も多く、必然的に『書く』ということに慣れ親しむ環境であると言えると思います。

 

エッセイなどのライティング力は、大学入試、就職など、生涯にわたって重要となってくる力であるので、IBで高校課程を学びながらこの能力を磨くことができるのは大変効率的ですね!

 

コンピューターを使う、ブラインドタッチ

 

これまで3つの役に立つスキルをご紹介しましたが、何と言っても今普段の生活で圧倒的に役に立っているのはコンピュータースキルです。

IBでは日々パソコンを使うので、少し意識すれば、自然とブラインドタッチも習得できます。

ブラインドタッチができると、非常に便利で作業がぐっとスピートアップします。

それに加えて、若いうちからブラインドタッチができるとかっこいい!(と僕は思います。)最近は当たり前になってきているので、ここらへんは自己満足ですね。

 

ただしのちの大学や仕事に大変役に立ってくることは言うまでもありませんね。

 

2. 奉仕活動などのアクティビティーで自分の経験が広がる!

 

f:id:myfun:20190701214833j:plain

 

IBでは、CASという課外活動のアクティビティが科目外の必修の一つです。

高校生ともなると、ボランティアなどの奉仕活動に興味がありつつも、そのための時間をやりくりすることは大変難しいと思います。(実際日本の高校に通っていた時の僕がまさにそうでした。)

それがIBでは、必修の中に組み込まれているので、決められた時間が割り当てられており、必然的に、ボランティア活動やクラブ活動のようなことがバランスよくできるのです。

 

まさに一石二鳥です!

 

3. 国際的に通用する資格=海外大進学に圧倒的有利!

 

これまで2つのメリットを挙げましたが、おそらくIBを考えるみなさんに一番重要なのは『大学進学』ではないでしょうか。

IBは世界的な高校資格ですので、そのIBを取得するということは、世界に通用する舞台に立つということになります。

それもあって、IBを勉強している、ということは、世界中の学生から一目置かれることでもあるのです。

僕も実際にカナダでカンファレンスに参加した時に、『IBを学んでいるんだ』というと大変尊敬の眼差しを受けたことを覚えています。

 

そんなIBは海外の数多くの大学で高い評価を受けています。そのため、IBを取得していると海外大の進学に有利になることもあるのです。

最近は海外のみならず、日本でも、東大・京大をはじめ、IB入試を受け入れている大学が増加しています。

IB入試がより簡単ということではありませんが、海外を視野に入れつつ日本の大学にも手が届くという面で、IBを取得することは大学進学に関しては、大きなメリットであると言えるでしょう。

 

 


 

IBを選択することのメリット、おわかりいただけたでしょうか?

この他にもIBのメリットもありますし、もちろん反対にIBならではのデメリットも存在します。

 

次回はIBのデメリットについて詳しくお伝えしていこうと思います。

 

それでは今日はこの辺で!ありがとうございました。

 

今の苦労は将来の自分への投資である!