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【英語力向上の方程式】留学で英語はどれくらい身につく?

 

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英語力向上のための留学で、一体英語はどれぐらい上達するのだろう…と考えている方、また、どの留学プログラムを選択すれば良いか迷っている方、こんにちは!

 

県立高校を中退しカナダの高校へ留学、そして無事卒業した、まいたけです。よろしくお願いします!

 

 

今日は、僕がカナダのピアソンカレッジという高校で過ごした2年間で感じた、英語があまりできない人の英語力の上達の方程式をお伝えしていきたいと思います。

 

英語はこれからの社会に絶対的に必要となりますよね!

 

 

上達度:どれくらい身につく?

 

 皆さんの疑問、結局留学してどれくらい英語ができるようになるの?と言うことですが、まず英語の上達度の側面からお答えしていこうと思います。

 

英語の上達に関わる要因

 

端的な答えとしては、英語の上達には絶対的に個人差があります。

 

ただしその要因には、大きく分けて2種類があります。

どうにもならない能力的側面と、自分次第で変化する環境的側面の2つです。

 

まず、英語の上達に影響していくその2つの要因を詳しく見ていきましょう。

 

1. 能力的側面

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能力的側面というのは、単純に言う、生まれ持った(またはこれまでの人生でつちかってきたスキルのことです。

 

英語の上達に必要なもので思いつく例を挙げると、

などなど…

 

...ただし、僕は、これらの要因をパーソナリティー(個性)、と一蹴します。

なぜなら、これらを急激に変えることは難しいからです。

 

それでいいのです!

 能力的側面は、英語(に限らずとも)を学んでいる過程で成長します。

 つまり、問題になってくるのは、実質環境的側面のみなのです。

 

2. 環境的側面

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環境的側面とは、自分で選択することができる自分周りの環境から受ける影響のことです。

 

よく、皆さんも、

語学学校に2年間言ったけれども、日本人の友達とばかり過ごし、少しも英語が上達しなかった。

などといった話を耳にすることがあるかと思います。

 

これがまさに、環境的側面に相当します。

 

どのくらい英語を話さなければいけない状況にあるのか?や、どれだけ英語が必然的に上達する環境にあるのか?ということですね。

 

これらの要因は詳しく考えると、

  • 日本人が少ない(または日本人とつるみすぎない)環境に身を置く友達がいる
  • 切磋琢磨できる、英語を勉強中の日本語ができない友達がいる
  • 勉強熱心な友達がいる
  • 授業などのレベルが簡単すぎずチャレンジングである
  • 面倒見のいい英語力の高い友達がいる
  • 日本にテレビ電話ばかりしない
  • ネイティブ、または英語がすでに上手い恋人♡をつくる

などが挙げられます

 

朱に交われば赤くなる、とあるように、いくら自分が高い理想を持っていても自分も周りの仲間が遊び呆けていれば、自分のレベルを保って努力することは難しくなって来ます。

それよりも、もとよりレベルの高い仲間が集まる環境に身を置いて、自分の限られたエネルギーを自分の理想を保つためではなく、より進歩していくために使う方が、建設的でずっと自分のためになりますよね。

 

ですので、留学にあたっては、環境的側面を十分に考慮する必要があるのです。

 

じゃあ環境はどうやって選べばいいの?

 

では留学先を選ぶ場合、何を基準にしたらいいのか?と言うことですが、簡単に参考基準のチェックリストを作りました。

 

どうぞ参考程度にご覧ください。

項目

→→→→→→→→→→→→→→より理想的

日本人の生徒数

多い→→→→→→→→→→→→→→→少ない

生徒の勉強意欲

低い→→→→→→→→→→→→→→→→高い

大学進学実績

低い→→→→→→→→→→→→→→→→高い

生徒の多様性

国籍の違い

小さい→→→→→→→→→→→→→→大きい

英語力の差

小さい→→→→→→→→→→→→→→大きい

経済力の差

小さい→→→→→→→→→→→→→→大きい

 

 

期間:どのくらいで身につく?

 次に、気になる留学の期間についてお話ししていこうと思います。

 

先ほどの話の能力や環境によってもちろん差が出てくることは当たり前ですが、だいたい留学を志す方の一般的な基準(英語の授業が好きで、中の上くらいの公立高校のテストでは80点以上が取れる)で考えていこうと思います。

 

僕の場合は、2年間の英語力の変化をグラフにするとこんな感じだったと思います。

(ちなみに僕の英語力は、英語が得意教科、クラスで1・2を争うくらいでした。とは言え、日本での甲乙はあまり大きな問題ではないと感じています。)

 

僕も伸び悩みもありながらの成長でした。

 

細かく留学の期間を分けて説明していきます!

 

1. 短期留学

2週間

実質、2週間程度ではほとんど英語の上達自体は見込めません

ただし、その2週間は、挨拶などの超基本的ネイティブの言い回しを聞いて覚えたり、実際に英語を学びたいという意欲を掻き立てるチャンスです。

 

なので僕は、今留学を迷っている人には、まず2週間程度の短期留学をオススメします。

 

僕も、中3の夏に北バンクーバー(カナダ)に2週間のホームステイの短期留学をしたことが、本格的に留学したい!といった意欲の原点となり、僕のその後の人生を間違いなく大きく変えました。

 

1ヶ月

1ヶ月も飛ぶように過ぎていくといってほとんど間違い無いでしょう。

現地での生活には慣れてきたものの、まだまだ多くの英語は聞き取れず、自分から話すことも単純なことばかり、といった状況が多いと思います。

 

ちなみに僕は、自分なら1ヶ月で英語がほぼほぼ話せ、理解できるようになると思っていたので、かなり落ち込みました(笑)

英語力の上達には、自分を過信し過ぎないこと(自分の適性評価)や、周りと比較して落ち込んだりしないこと、も大切となってきます。

こういったメンタル面の話は、また別の記事にもしようと思います。

 

3ヶ月

これはよく言われていることですが、3ヶ月過ごすと、英語はかなり上達してきます。

自然と耳に入ってくる英語が理解できるようになり、自分の意見を伝えることも比較的簡単になってくる時期です。

 

3ヶ月の留学は、そういった意味では程よい長さではあります。

しかし、ここからが、特に恋、友達づくりや、勉強(?)などの本番、生活が全体的に楽しくなってくる時期でもあるのです。

ここで帰国しなければならない、となるとおそらくかなり萎えると考えられます。

 

2. 長期留学

6ヶ月

6ヶ月の留学は、身になることも大変多いと思います。

3ヶ月の後は、英語力の成長は比較的緩やかになりますから、3ヶ月留学と能力的にはあまり差がないかもしれませんが、身についた英語力を維持する3ヶ月が余分にある分、学んだ英語がきちんと身につく思います。

 

1年

1年も海外で過ごせば、大変多くのことが吸収できるでしょう。英語力のみならず、現地の生活や文化の理解、加えて良い友達もできることと思います。

日常的な英語には困ることもなく、確実に自信につながると考えられます。

 

ただし、半年が過ぎたあたりから、一時期英語の伸び悩みを経験する可能性があります。

それにめげず、乗り越えてもう一成長できるのが一年留学だと思います。

 

2年

僕が経験したのは2年間の長期留学です。

ここまでくると、留学と言えばそうですが、がっつり現地で学んできた、といった感じになります。

(僕の場合は、現地の高校に通って卒業した、という感じです。)

 

僕の経験からお話しすると、1年目に比べて上達は遅いものの、確実に英語力は向上します。(より高度になります)

自分に自信もつき、大衆の中でも英語での発言に気後れしないほどには英語が身につくと思います。

帰国しても、英語の車内アナウンスから隣の外国人観光客の会話まで、自然と耳に入ってくるというくらいにはなれると思います。一生ものの友達や仲間ができ、自分の世界が日本を超えてグローバルに広がっていきます。

 

英語で本を読んだりリサーチをしたりすることが、すっかり自分の日常の一部になりました!

 

結論:英語力向上の方程式とは?

 

英語力上達=(環境)× √(期間)+(能力)

 

まず能力、環境、期間、の中で、第一に、環境が最も大きなファクターです。

 

期間は、長くなれば長いほど成長があり、もちろん上達度の重要な要素ではありますが、期間が与える影響は、時間経過につれて小さくなっていきます。

期間

√(期間)

1

1

4

2

9

3

16

4

 

そして最後に、能力は小さなアディション(付加)でしかありません。持ち合わせた能力の違いにより、上達の差はありますが、結果的には重視する必要がありませんね。

 


 

英語力がどのくらいの留学でどのくらい身につくのか、だいたいわかっていただけたでしょうか?

 

次回は、より英語の上達を早めるために留学中にできることについてお伝えしていきたいと思います。

 

皆さんも留学する時には、留学先の環境をしっかり選んでくださいね!