【42東京を詳しく】プロには不向きって本当⁉︎ 受験前に絶対知っておくべきこと
42東京に興味があり、すでにWebサイトを見たり、Youtubeでコンセプトムービーを見たりして情報収集をされている方々、こんにちは。
カナダの高校を卒業し、現在ギャップイヤー中、そして来たる2020年の1月に42東京の1ヶ月に及ぶ2次選考試験Piscine(ピシン)の受験が決定している、まいたけことU(ユウ)、です。
僕は先日12月4日の42東京で開かれた説明会に参加してきました!
そこで、もう42東京のことはそれなりにリサーチ済みで、新しくもっと詳しい情報が欲しいという方のために、記事を書いています!
説明会に参加して色々と質問をしたからこそわかった、『42東京はどんな人に向いている学校なのか』、言い換えるとどんな人間が欲しいのかについてまとめていきます。
この部分は、Piscine対策とも繋がってきます!
この記事の中では、
- 他の42校の情報に惑わされない、42東京だけに関する情報
- 誤解されがちな、42東京の真のねらい
について書いていきます。
それを通して、42東京はどんな人に向いている機関なのかということを明確にしていきます!
一段階深い理解を。42東京の仕組みについて!
まず、42東京の詳しい仕組みについてお伝えします。
どこにでも書いてあるような基本的なことについては言及していないので、まず42がどんな学校かわからない、という方は始めにWebサイトをチェックしてください!!
42東京、設立時点の設備
現在は、42東京のある六本木グランドタワーの24階には、iMacが309台設置されています。
これは、42東京の最大の生徒の定員数が309人であるということでもあります。
42東京のディレクターの長谷川さんによると、規模の拡大(iMacの増設、スペースの拡大)は、確実に視野に入っているそうですが、資金次第といったところとなるということです。
いつ、設備を拡張することができるかは未定ということでした。
スポンサーの増加は確実にその後押しとなると推測できるので、全員で、42東京の知名度を上げて、もっと多くの人が42東京で学べる環境を作りたいですね。
僕たちでもどんどん盛り上げていきましょう!
ちなみに、現在は六本木グランドタワーにある42東京ですが、長谷川さんによると、将来的には状況の変化によっては移転もありうるとのことでした。
場所に縛られないフレキシブルな考え方に驚きました!
カリキュラムの仕組み
エンジニアのLife Style
42東京のカリキュラムは、ヒントのない具体的な課題に対し、生徒同士が協力しあって取り組む『問題解決型学習』です。
この学習が、生徒同士で教えあうピアラーニングという形で、課題を他の生徒によってReviewしてもらうコードレビューなどを行うことで鍛えられていきます。
これを長谷川さんは、
エンジニアのLife Styleそのものだ
と形容されていました。
先生がいて、ヒントや教科書が用意されているのは学校だけです。
実際に社会に出たら、答えのない課題に取り組んでいくわけですから、自分と仲間、検索エンジンを駆使して問題を自力で解決していく力が求められます。
従来の学校では、生徒は卒業後にエンジニアになるために学びます。
しかし、42東京で学習するということは、DAY1から、習熟度に関わらず全員がエンジニアとしてスタートする、ということだと言えるということでしょう。
入学した瞬間にエンジニアなんて、プログラミング未経験者の僕は最高にワクワクします!
カリキュラムの詳細と期間
42東京のカリキュラムでは、上のような二重の円になっている図をよく見かけると思います。
これは、中心からスタートして、だんだんと自分の興味のある分野を選択して専門性を高めていくことができるという仕組みです。
このカリキュラムは、大まかにいうと一重目(中心)の円が基礎的なスキルで、二重目(外側)の円は専門的なスキルとなっています。
42東京には、C言語を使うという縛りがあることはご存知だと思いますが、これは、主に内側の円での基礎的な学びの部分に当てはまります。
これが外側の円の専門的な学びになっていくと、C言語に限らず、特定の言語を使う選択ができるようになっていきます。
42東京には卒業という概念がないので、自分の目標点や納得のいくレベルを達成したら学習は完了です。(段階がlevel.0からlevel.21まであります)
それにより、生徒の在学期間は様々でが、42東京のカリキュラムから価値のある学びを得るには、少なくとも内側の円(level.7程度)はコンプリートする必要があるだろうとのことでした。
それには、人によって半年か1年ほどかかり、外側の円まで到達する(level.21)までは2年かそれ以上かかると考えられます。
少なくても半年から1年間のコミット、そして平均的に1年から1年半ほどの学習が想定されています。
ただし、42東京のカリキュラムには終わりがなく、最終レベルに到達しても、自分で問題を作ることができます。これが卒業という概念のない理由です。
ただし在籍できる最大年数は設けるそうです。
まとめると
- 42東京のカリキュラムは基礎的な学びから枝分かれしていき、専門的な学びまで の22レベル(0〜21)がある
- 自分の納得のいく目標点の設定が必要
- 42東京での学習期間は半年から2年以上と幅広いが、多くの人が1年から1年半で終了する
ということです!!
42東京は一体何を目指しているのか?
『完全無料型コーディングスクール』などの謳い文句で有名な42東京ですが、ではその真の目的は一体どこにあるのか、説明していきます。
ここで、勝手に長谷川さんのツイートを引用します。
ついに、#42tokyo ローンチすることができました🔥
— 長谷川文二郎 | 42Tokyo (@bunjirohase) November 13, 2019
24時間解放されていて、好きなだけコードが書ける環境を用意しました
なめらかに社会に接続していく養成機関作っていくのでよろしくお願いします🤲 https://t.co/vrzpAjghM8
ひょーワクワクしますね!!
学び方を学ぶー学習の再現性
42東京はコーディングスクールではありますが、その重視するところは、それらの学習の再現性にあります。
先生のいない42東京で学ぶことで、自分なりの学習方法が身につきます。
42のフランス校に在籍していた長谷川さんは、物事の検索能力が非常に高くなるとおっしゃっていました。
調べることは、どの分野においても基本ですので、42東京で学ぶことで、汎用性の高い学習スキルが得られると言ってよいでしょう。
また、C言語を学んでいく過程で、自分で言語を習得する力も身につきます。
将来的に、違う言語が必要となった時に、言語の学習法をマスターしていれば、自分だけで0から新しい言語を学んでいくことができます。
どんどん進化していく時代の流れの中で、求められている力は、時代の進化とともに自分で学んでいく力です。
ですから、42東京での学びは、42東京を離れてからもずっと生かされる、変化する時代についていく力となっているのです。
目標点ではない経由地点
42東京は、生徒の入学と終了ではなく、生徒一人一人のその先の社会での活躍を目標としています。
これを可能にするために、42東京では、社会で必要な力を学ぶことができます。
これが、コミュニケーション能力であったり、リサーチ能力、そして何よりも自己学習能力であると言えるでしょう。
これらを身につけている人は、プログラミングの世界に関わらず、どの業界でも、0から上り詰めて、自分のキャリアや趣味を極めることができます。
実際に社会に出た時と同じようなプロジェクトを行うことで、社会に出ても社会に対応するスキルを持ち合わせており、よりスムーズに活躍することができます。
満足度100%を目指してー就職率などにこだわらない
パリ校などは、就職率が非常に高いということでも有名ですが、42東京は、就職率などに関わらず、生徒が自分の目指す道を実現できるようなサポートを目標としています。
目標が就職であればその実現を、 目標がスタートアップであればその実現を可能にするような目標を実現できる学びの提供を求めて進化し続けます。
例えば、就職に関しては、就職先のあっせんはありませんが、代わりに企業を呼んだイベントを開催するなどとして、生徒の自分でネットワーク構築の可能性を広げます。
他にも、生徒側からの希望やフィードバックによって、必要なサポートやカリキュラムを取り入れていく予定だそうです。
この点に関しても大変フレキシブルですね!
42東京はどんな人に向いている?
42東京は『完全経歴不問』を謳うだけあって、本当に誰でも挑戦できます。
僕も、プログラミングに関しては全くの初心者で、右も左もわかりません。
ただ、長谷川さんのお話を聞いていて、42で学ぶ人の特徴として、ある共通点を感じたのでまとめました。
オタク系:プログラミングが本当に好き
42東京の2次選考でもあるPiscine(ピシン)でもそうですが、42東京で学ぶということは、その一定期間、自分の人生の時間のほとんどをコーディングに割く覚悟があるということです。
42東京での学びは、かなりの時間的コミットメントも必要となってきます。
24時間365日いつでも来ていいという42東京ですが、それは、時間のある時に来ればいいということではなく、いつまででもいていいという意味なのです。
42東京を片手間に週2〜3回来ればいいトレーニングジムのように捉えているとそれは大きな間違いで、42東京はあくまでもメインの学校(認可こそされていないものの)、しかも単位を沢山とらなくてはいけない難関大学のような立ち位置なのです。
これを裏付けするのが42東京の除籍システム、”ブラックホール”です。
【42用語】
— 42 Tokyo (@42_tokyo) December 4, 2019
“ブラックホール“
-限られた期間内に一定のプロジェクトを終えられなかった生徒を退学にするシステム😱#42tokyo
要するに、42東京に入学するならば、42東京に全力で取り組む必要があるということです。
42東京のカリキュラムは、かなり難しいと考えられるので、それを続けていくことができるのは、プログラミングが心から好きで、24時間コードについて考えられるような、そんな言わばオタク系の人材だと言えるでしょう。
ただし、自分がそこまでプログラミングが好きかどうかはわからない、という人でも大丈夫です。
今42東京について考えながらワクワクしているのであれば、そのままPiscineを受けてみればいいのです!
Piscineほどプログラミングに没頭してみて、嫌気がさすようであれば向いていないし合格することもないでしょう。
逆に、ストレスだったり、疲れ果てたりしながらも、コードを書く面白さを常に感じているようであれば、あなたはプログラミングに向いているかもしれないし、42東京にも向いている(=合格する)かもしれません。
コミュ力:人と関わるのが苦でない
42東京が最も重視しているカリキュラムの特性が”Peer 2 Peer” (Peer to peer)です。
これは、『仲間から仲間へ』という意味で、生徒同士で教えあうピアラーニングの仕組みのことです。
42東京での関係は、教える・教えられるの関係なので、コミュニケーションが嫌いな人には完全に向いていないと言えるでしょう。
ただ、コミュニケーションが得意でなくても、自分から積極的に話しかけたり、関わりを持とうという努力ができれば大丈夫なのではないか、と僕は思っています。
人間性:謙虚な学び合う姿勢
長谷川さんがチラッと言及されたことに、42パリ校の生徒の人間性の高さがありました。
ピアラーニングの教えあう環境だからこそ、謙虚な性格の人が42での学びに向いていると言えるでしょう。
お互いに教えあう環境で、自分のペアが全然わかっていないのに高圧的だったり、経験者でレベルが高くても奢っているような人だったらどう思うでしょうか。
あまり気分良くありませんね…
逆にレベルが高いのに丁寧に教えてくれたり、初心者でも素直に学べる人とペアになれば、自分もさらに成長できますね。
Piscineに合格するにも、仲間内からの評価も関係してきそうですので、そういったことを総合的に考えても、人間として尊敬できる人であるということは、習熟度に関係なく重要なファクターになるでしょう。
【42用語】
— 42 Tokyo (@42_tokyo) December 4, 2019
“メガトロン”
-一緒に学校に入学したいPiscine生を投票するシステム
🌞#42tokyo
まとめ
1週間で、ピシンの待機待ちも30人ほど繰り上がることがあった(=30人ほど受験を見送った)ということですので、迷っている人が多いようにも感じます。
リリース直後の一期生ですし、当然ですよね。
「自分は42東京に挑戦するべきだろうか?」と考えた時のために、42東京への向き不向きの基準を僕なりにまとめました。
42東京に向いていない人
- すでにエンジニアで、自分のキャリアを自分なりに磨いている人(→学び方をすでに知っている)
- プログラミングを義務のように考えている人(→42の盛りだくさんなカリキュラムが楽しめない)
- 忍耐力がない人(→わからない人に教える時間を無駄と感じてしまう)
- すでに忙しくて、これからも忙しい人(→42の一番の良さであるピアラーニングを活かす暇がない)
- コミュニケーションが嫌いな人(→ピアラーニングが苦痛)
42東京に向いている人
- born to code(コードを書くために生まれて来た)と聞いて”自分のことかも!”と思う(→42東京のカリキュラムを楽しめる)
- エンジニアとしての自分の成長に行き詰まりを感じている人(→42で新たな視点・人脈・知識・自信を得る)
- 今の職業が自分に合っていないと感じている人(→新しいことにチャレンジしてより良い人生を送る)
- 暇な人、自分を42東京にかけることができる人(→入学後も全力投球で42で有意義な学びが得られる)
- 人と話すことが得意な人(→42東京の生徒たちのコミュニケーションの潤滑油になれる)
- 好奇心旺盛な人(→難しい問題に対して粘り強く取り組める)
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
長くなりましたが、42東京について考えた時に少しでも心が動くようであれば、挑戦する価値があると僕は思います。
現在は、2次試験のPiscineの枠は全枠埋まってしまっており、次回のPiscineはこのまま行けば1年後(または半年後)になります(おそらく)。
徐々に情報も多くなってくると思いますし、僕自身も、Piscineの感想なども含め、アップデートしていこうと思っています。
ちなみに僕のPiscineの結果がこちらです ↓ 実際にPiscineを受けた感想、また合格の秘訣等について言及しています!
これからもわかりやすくをモットーに記事を書いていくので、ぜひまた来てください!
ありがとうございました!!