【県立高校中退→UWC】16歳の自分が、文理選択と戦って、海外でIB(国際バカロレア)に挑戦するに至った話。
文理選択を迫られて困惑している高校生の皆さん、そして文理選択に疑問を抱いたことのない先生方、保護者、大人の皆様。どうもこんにちは。
文理選択にどうしても納得できず県立高校を中退し、海外でIB(国際バカロレア)の課程を勉強しているまいたけです。
僕は現在、カナダのUWCピアソンカレッジという全寮制インターナショナルスクールで生活しています。
今日は、自分が文理選択と戦って海外でIB(国際バカロレア)に挑戦するに至った課程についてお話ししたいと思います。
今日のポイント
- 文理選択って本当に必要?
文理選択という白か黒かのシステム
日本の高校教育は、だいたい高校1年生の終わり頃までに一般的に文系と理系の選択が強制されています。文系と理系でクラスがわかれ、選択できる科目が語学、社会科ベースと数学、理科ベースに完全二分化されます。
ほとんどの日本の高校課程の高校では、全生徒が文系か理系かどちらに進むのか選択をしなければいけません。白か黒か、グレーのない決断です。
でも、この2分制って本当に必要ですか?
なぜ日本では教科を二つに分けないといけないのでしょうか…?
文理の2択は可能性の障害物!
まず僕は、文系か理系かというたった2つの選択肢に、全ての人が当てはまるだろうという考えがまずおかしい、と声を大にして言いたいです。
これはあたりまえじゃありませんか?
人間は初期のロボットとは違いますから、白か黒かでカテゴリーが完全に分かれるわけがありません。ましてや人々の興味・関心の分野が2つのカテゴリーにきれいに分け切れるなんてことはまずありえないと言っても過言ではないですね。
高校で文理を選択すると、多くの人がその選択に従って大学に進学し、学部や専攻を決めます。そして、その中の多くの人が、大学を卒業してからその文系・理系の枠にそって就職します。つまり高校での無理矢理な文理選択が、残りの人生を大きく決めてしまうのです!
僕は、人生のそんな早い時期に将来の可能性を狭めてしまう怖さを感じます。
まだ決まっていないなら、将来の可能性は広く保つべきです!
なぜ文理選択は教育システムに不相応なのか?
教育って”教えて育てる”と書きますよね?
つまり教育の本質は、特に高校教育では、未来をになっていく若者の一人一人が、持っている素質と個性を伸ばしていくものであるべきです。
ですので、文理選択のように教育カリキュラムが個人の可能性や好奇心の成長を阻む、または制限するようであれば、それは”教えて育てる”という教育の本質にそぐわないのです。
- 本来の教育のあるべき基準(=選択肢の多いカスタム型)
- 文理選択の現状 (=選択肢のほぼない消去法型)
文系・理系という枠に個人が自分を合わせて当てはめなければならない日本の教育システムは、残念ながら、本来の理想的な教育の姿ではないのです。
個人的な文理選択との戦い
自分は高校入学当時は、科学、社会、数学、英語などの教科に特に興味がありました。
物事に浅く広く興味があるタイプで、没頭するタイプではなかったので、国語と古典が生理的に無理だったことを除いては、あまり科目ごとの好き嫌いはなかったように思います。
数学が好きだったので、数Ⅲまで学べる理系を選択したかったのですが、将来的に経済やビジネスに進みたかったことから文系の選択を強く勧められました。
大学では、国際関係学やビジネスを専攻するつもりでしたので、一般的には文系の選択が妥当でしたが、
自分は大学受験のために勉強しているのではない!
興味のあることを学ぶのが真の勉強であってしかるべきだ!
ー過去のまいたけ
というムダに強い信念があったので、文理選択で文系に行かなければならないことが個人的に大変不服でした。
そのほかにも…
- 理系の偏差値の方が文系よりも高い
- 文系の勉強する科目の量が圧倒的に少ない
- 文系の授業の進みが遅い
- 高1の時に切磋琢磨していた意識の高い友達が、ほぼほぼ理系
- 文系でレベルの高い学部はたいてい法学部
- 理系の方が頭がいいというステレオタイプがある
などなど、自分の場合は県立高校に通っていたので、このような文系理系でのレベルの差が顕著で、文系クラスで学ぶことに憤りを感じていました。
留学してIB(国際バカロレア)で学ぶことに成功
これらの日本の高校課程のシステムへの不満に加えて、世界各国の仲間とともに学びたいという思いがあったので、割とすんなりと海外の高校進学を決意しました。
高校2年の夏に、それまで通っていた県立高校を中退し、奨学金をいただいて、カナダのUWCピアソンカレッジで2年間のIB(国際バカロレア)のカリキュラムをスタートしました。
ピアソンカレッジやUWCについて詳しくは過去記事をご覧ください!
IB(国際バカロレア)は、世界的に認証された高校課程で、米国、ヨーロッパなどをメインに、世界中の大学で高く評価を受けています。
各科目から合計6科目を選択し、7点満点中の点数で成績が表現されます。また、全員選択のTheory of Knowledge(TOK、知識の理論)という科目と卒業論文の合計3点を加え、IBカリキュラム自体は、計45点満点です。
若干複雑な話になってしまうので、IBの細かいシステムについては、次の記事で詳しく書こうと思います。
IB(国際バカロレア)は、決して簡単なカリキュラムではありませんし、もちろんデメリットも存在します。ただし、IBで学ぶことで、自分の人間力、社会に出た時に必要とされる能力の成長をひしひしと感じています。
次回はIBについて詳しく自分の経験から、難しさや、僕の感じたメリットデメリットなどをお伝えしていこうと思います。
それでは今日はこの辺で!ありがとうございました。
いつも一般常識に疑問をもつことが、ステップアップする秘訣!