【CSSプロフィール】難しすぎるアメリカ大奨学金出願:完全理解まとめ
アメリカの大学への出願を考えているみなさん、そして保護者の皆様、こんにちは。
高校の2年間をカナダのピアソンカレッジUWCという学校で過ごし、無事卒業、そして帰国した、まいたけことユウです。
今日は、純日本人の両親を持つ僕が、アメリカの大学出願で後回しにしておいて大変苦労した、CSSプロフィールの作成についてご説明していこうと思います。
CSSプロフィールは簡単にいうと、奨学金に応募するためのフォームです。
アメリカの大学に行くならば、絶対的に奨学金に応募した方が得なので、わかりやすいように、CSSプロフィールは何なのか、ということと、CSSプロフィールの作成手順を解説していきます!
CSSプロフィールは、これを読んで、さくっと終わらせちゃいましょう!
CSSプロフィールって何?
1. どんな仕組みなの?
CSSプロフィールは、アカウントを作成し、情報を入力すると、その情報を一気に応募したいアメリカの大学すべてに共有できる仕組みです。
奨学金に応募する時に、大学ごとに違った書類を出さなくてはならないと言った手間を省き、効率的な応募プロセスを可能にします。
多くの米国大学では、奨学金の応募には、CSSプロフィールの提出が必ず求められています。
2. 誰が運営しているの?
CSSプロフィールは、アメリカのCollegeBoardというNPOが運営しています。
CollegeBoardは、SATなどの共通テスト(Standardized tests)も管理している、アメリカの大学入試をサポートしているNPOです。
CollegeBoardは大学選びの助けにもなる便利なサイトも運営してます。
3. コストはかかるの?
CSSプロフィールの作成には費用がかかります。
まず、CSSプロフィールを作成し、1つの大学に提出するのに25ドルかかります。
あとは、提出する大学が1校増えるごとに追加の16ドルづつが必要になります。
このCSSプロフィールの費用がどうしても払えない場合は、免除の申請も可能です。
CSSプロフィール作成の流れ
1. アカウント作成
はじめに、CSSプロフィールで自分のアカウントを作成します。
CSSプロフィールのトップへのリンクです
”Sign in”から入って、”Create an account"、そして”I'm a Student"の順に進みます。
2. 必要書類の準備
CSSプロフィールに入力を始める前に、書類等の準備が必要です。
まず、CSSの入力を始めるにあたって、準備しておかなければならない書類がいくつかあります。
書類として提出が求められるものと、入力するだけで良いものの2パターンがありますが、ここではまず何が必要なのか説明します。
上のスクリーンショットは、CSSプロフィールに初めてログインしてプロフィールの作成を開始した時のみに表示される、CSSプロフィールに必要な資料や情報について書かれているものです。
拡大すると、このように8つの項目について書かれています。
これを日本で当てはまる書類に意訳すると、
- 2018年度所得・課税証明書(該当:2. Tax return(s), 4. Records of untaxed income and benefits)
- 2018年度給与所得源泉徴収状 (該当:3. W-2 forms)
- 銀行残高証明書 (該当:5. Current bank statements)
- 住宅の価値、購入価格、負債、資本を含む現在の住宅ローン情報(該当:6. Current mortgage information)
- 貯蓄、株式、債券、信託などの投資の記録 (該当:4. Records of ... investments)
- 該当する場合には、親権のない親のメールアドレス(該当:8. email address)
の3つの書類と2〜3つの情報が必要なことがわかります。(1. SSN or SIN numbersは日本人は必要ありません)
ちなみに8番のの項目が当てはまる場合には、親権のない親のためのCSSプロフィールの作成方法を別の記事にまとめてあるので参考にしてください。
上記を簡略化すると、
3つの提出書類(英訳が必須)
- 所得・課税証明書(最新のもの):市役所で取得可
- 給与所得源泉徴収状 :職場から取得
- 銀行残高証明書 :口座のあるすべての銀行から取得
2分野の情報の入力
- 住宅について(価値、購入価格、負債、資本、ローンについて)
- 投資について(貯蓄、株式、債券、信託などについて)
が必要ということがわかります。そのための書類や情報集めの事前準備が必要になります。
これらの書類を揃えるのには、保護者の方の協力とかなりの時間が必要となるので、必ず2ヶ月ほど前までには、書類集めを始めているようにすることをお勧めします。
ポイント:早め早めに書類準備を始めよう!
3. 各質問への回答を用意する
次に、僕がオススメするのは、CSSプロフィールの入力を始める前に、すべての設問への回答を用意しておくことです。
まず、CSSの入力で回答が必要な、すべての質問が掲載されたワークシートをダウンロードして印刷します。すると、回答を書き込んで、一気に入力できるように準備ができるので大変効率的です。
ワークシートはこちら↓
年によってあまり差はないのでこのシートでも十分使えると思いますが、最新版は"CSS profile worksheet" で検索すると見つかります。
ただし、そこまでやるのはめんどくさいなぁ、という人のために、僕が事前に回答の準備が必要だと感じた項目をお伝えします。
印刷するのも紙がもったいないし、ね。
CSSプロフィールの設問の中で、記載されている準備する資料に加えて、僕が個人的に事前の準備が必要だと感じた項目は以下の9つです。
Parent Living Expenses (Provide the annual (not monthly) amount)
- Utilities (water, electricity, heat, etc.)
- Food for everyone in the home
- Clothing for everyone in the home
- Household necessities
- Automobile maintenance
- Property insurance
- Holiday expenses
- Include cost for travel, food, and lodging.
- Entertainment expenses
親が負担している生活費 (月々ではなく年間の費用を入力すること)
- 光熱費(水道料金、電気料金、ガス代、等)
- 食費(一家全員分)
- 衣服代
- 必需品(上記以外のもの)
- 車両維持費
- 損害保険料(家、車、等)
- 休暇費用(旅費、食費、宿泊費、等)
- 余興費用(休暇費用を含まない)
これらの費用は、書類を見返したりする必要があり、計算に時間がかかりました。
事前に別に計算しておくと効率が良いと思います。
ただし、これは僕の個人的な意見ですので、他の項目も記入に計算や準備が必要な場合があります。。
4. 回答をCSSプロフィールに入力する
CSSプロフィールのアカウントに再度ログインします。
そして、ワークシートに書き出した情報を、入力ミスが無いようにCSSプロフィールに入力していきます。
CSSプロフィールは、途中で入力を中断しても、情報が保存されて同じ場所から再開することができるので、便利です。
一回ですべて入力できなくてもいいので安心です。
5. 提出する
記入ミスがないか確認したら、提出!
(このプロセスはいたってシンプルで難しいことはないと思いますが、もし難しければ次の記事で詳しく書きます。)
今回は、アメリカの大学出願の奨学金申請時に必要な、CSSプロフィールについて噛み砕いて説明しました。
単なる事務書類ですし、時間をかけるのが勿体無いということで、ぜひこれを参考にして最短・最速で終わらせましょう!
時間を有効活用して、成功への切符を掴み取れ!
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました!